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Excel VBAで、行全体や列全体を、取得する方法についてご紹介します。行全体や列全体の取得は、RangeとEntireRow、EntireColumnを組み合わせることで、できます。Rangeとうまく組み合わせれば、離れた範囲も取得できるので、便利です。

はじめに

この記事では、行全体や、列全体を取得する方法について、ご紹介します。

使うVBA関数は、EntireRowとEntireColumnです。

EntireRowとEntireColumnのメリットは、離れた行や列も取得できるところです。

複数の範囲や、離れた行全体や列全体、を取得したい場合は、EntireRowとEntireColumnが便利です。

この記事で紹介すること

  • 行全体や列全体を取得
  • 複数の、行全体や列全体を取得
  • 離れた、行全体や列全体を取得

本記事の内容を動画でまとめています

目次から見たい項目へ移動すると便利ですよ。

目次

ポイントとなるVBAコード

はじめに、ポイントとなるVBAコードを記載しておきます。

VBAコードだけ確認したい場合に、ご活用ください。

'行全体
Range("A2").EntireRow.Select '2行目を選択
Range("A2:A3").EntireRow.Select '2~3行目を選択
Range("A2, A4").EntireRow.Select '2行目と4行目を選択
Range("A2, A4").EntireRow.Delete '2行目と4行目を削除

'列全体
Range("B1").EntireColumn.Select '2列目を選択
Range("B1:C1").EntireColumn.Select '2~3列目を選択
Range("B1, D1").EntireColumn.Select '2列目と4列目を選択
Range("B1, D1").EntireColumn.Delete '2列目と4列目を削除

では、解説していきます。

VBAで行全体を取得

VBAで行全体を取得するには、RangeとEntireRowを、組み合わせる方法があります。

RangeとEntireRowを使う

2行目の行全体を選択してみます。

Sub TEST1()
    
    '2行目を選択
    Range("A2").EntireRow.Select
    
End Sub

実行してみます。

2行目を選択

RangeとEntireRowを組み合わせて行全体を取得した結果

2行を選択できました。

Rangeでセル範囲を取得して、そのセル範囲の行全体を取得できます。

複数の行を選択

複数の行を選択することもできます。

2~3行目の行を選択してみます。

Sub TEST2()
    
    '2~3行目を選択
    Range("A2:A3").EntireRow.Select
        
End Sub

実行してみます。

複数の行を選択

RangeとEntireRowを組み合わせて複数の行を選択した結果

2~3行目を選択することができました。

離れた行を選択

EntireRowを使うメリットは、離れた行を選択できることです。

ちょっとやってみます。

2行目と4行目の行を選択するVBAコードです。

Sub TEST3()
    
    '2行目と4行目を選択
    Range("A2, A4").EntireRow.Select
    
End Sub

実行してみます。

離れた行を選択

RangeとEntireRowを組み合わせて離れた行を選択した結果

2行目と4行目を選択できました。

ちょっと注意

Rangeに入れる文字数が、255文字を超えるとエラーとなりますので、注意です。

文字数を超えてしまったら、複数の範囲を設定できるUnionを使ってみるといいでしょう。

離れた行を削除

離れた行を削除してみます。

RangeとEntireRowを組み合わせると、一括でセル範囲を削除することができます。

ちょっとやってみます。

2行目と4行目を削除するVBAコードです。

Sub TEST4()
    
    '2行目と4行目を削除
    Range("A2, A4").EntireRow.Delete
        
End Sub

削除前のデータです。

削除前のエクセルデータ

削除前のエクセルデータ

実行してみます。

離れた行全体を削除

RangeとEntireRowを組み合わせて複数行を削除した結果

2行目と4行目を削除できました。

一発で削除できるのはいいですね。

VBAで列全体を取得

VBAで列全体を取得するには、RangeとEntireColumnを、組み合わせます。

先ほどの行と、ほぼ同じです。EntireRowをEntireColumnに置き換える感じです。

RangeとEntireColumnを使う

2列目の列全体を選択してみます。

Sub TEST5()
    
    '2列目を選択
    Range("B1").EntireColumn.Select
    
End Sub

実行してみます。

2列目を選択

RangeとEntireColumnを組み合わせて列全体を取得した結果

2列を選択できました。

Rangeでセル範囲を取得して、そのセル範囲の列全体を取得できます。

複数の列を選択

複数の列を選択することもできます。

2~3列目の列を選択してみます。

Sub TEST6()
    
    '2~3列目を選択
    Range("B1:C1").EntireColumn.Select
        
End Sub

実行してみます。

複数の列を選択

RangeとEntireColumnを組み合わせて複数の列を選択した結果

2~3列目を選択することができました。

離れた列を選択

行の例と同じで、EntireColumnを使うメリットは、離れた列を選択できることです。

ちょっとやってみます。

2列目と4列目の列を選択するVBAコードです。

Sub TEST7()
    
    '2列目と4列目を選択
    Range("B1, D1").EntireColumn.Select
    
End Sub

実行してみます。

離れた列を選択

RangeとEntireColumnを組み合わせて離れた列を選択した結果

2列目と4列目を選択できました。

離れた列を削除

離れた列を削除してみます。

RangeとEntireColumnを組み合わせると、一括でセル範囲を削除することができます。

ちょっとやってみます。

2列目と4列目を削除するVBAコードです。

Sub TEST8()
    
    '2列目と4列目を削除
    Range("B1, D1").EntireColumn.Delete
        
End Sub

削除前のエクセルデータです。

削除前のエクセルデータ

削除前のエクセルデータ

実行してみます。

離れた列全体を削除

RangeとEntireColumnを組み合わせて複数列を削除した結果

2列目と4列目を削除できました。

一発で削除できるのはいいですね。高速化できます。

おわりに

この記事では、行全体や列全体を取得する方法について、ご紹介しました。

行全体と列全体を取得するには、EntireRowとEntireColumnがあります。

EntireRowとEntireColumnを使えば、離れた行や列でも、セル範囲を取得することができます。

複数の範囲を取得したい場合や、離れたセル範囲を取得したい場合に、EntireRowやEntireColumnを使うといいです。

参考になればと思います。最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。

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