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Excelで、数式で参照した「0」を表示させない方法について、ご紹介します。空白「""」を参照したときに表示される「0」を非表示にできます。ユーザー定義で「#」を使う方法と、「&を使う」方法が簡単です。

はじめに

この記事では、数式で参照した「0」を表示させない方法について、ご紹介します。

方法は、5パターンあります。

数値もしくは文字列で表示させるかで、やり方が異なります。

数値として認識させたい場合は、「表示形式のユーザー定義で#」を使う方法が、一番簡単です。

文字列として認識されてもいい場合は、「&を使う」方法が簡単になります。

では、「0」を表示させない方法について、解説していきます。

この記事で紹介すること

  • 数式で参照した「0」を表示させない方法

目次から見たい項目へ移動すると便利ですよ。

目次

Excelで0が表示される

数式で空白「""」から、参照すると、Excelで「0」が表示されます。

では、実際にやってみます。

数式で空白「""」を参照した場合

空白「""」を参照してみます。

空白「""」を参照

数式で空白データを参照する

「=」で空白のセルを参照しています。

「0」が表示される

数式で空白データを参照すると「0」が表示される

こんな感じで、空白「""」を参照すると、「0」が表示されちゃいます。

空白を参照したので、空白を表示したいです。

空白を参照した場合に、「0」を表示させない方法をご紹介していきます。

Excelで0を表示しない方法

空白「""」を参照した際に、Excelで「0」を表示しない方法は、5パターンあります。

  • 表示形式のユーザー定義で「#」使う
  • IF関数を使う
  • 詳細設定を使う
  • 「&」を使う
  • TEXT関数で「#」を使う

という感じです。

では、一つずつ試してみます。

表示形式のユーザー定義で「#」使う

一つ目は、表示形式のユーザー定義で「#」を使う方法です。

ユーザー定義で「#」を設定する

最初に、空白「""」のセルを参照しておきます。

右クリックして、メニューを表示させます。

右クリックメニューを表示させる

右クリックメニューから「セルの書式設定」をクリックします。

セルの書式設定が表示されます。

セルの書式設定が表示されます。

タブ「表示形式」の「ユーザー定義」を選択します。

表示形式からユーザー定義を選択する

「種類」のところに、「#」を入力します。

「種類」のところに「#」を入力する

これで、設定は完了す。OKをクリックします。

ユーザー定義を「#」にして「0」を非表示

結果を見てみます。

空白を参照したセルの「0」を非表示にした結果

空白「""」を参照したセルの「0」を非表示にすることができました。

セルに「0」以外の数字を入力すると、ちゃんと数字が表示されます。

参照元のセルB2に、「1」を入力してみます。

参照元に「1」を入力すると、参照先には「1」が表示される

「1」を入力すると、ちゃんと「1」が表示されました。

「0」以外の値は、表示されます。

IF関数を使う

次は、「IF関数」を使って、「0」を非表示にする方法です。

「IF関数」は、次のように入力します。

「=IF(条件式, 成立の場合, 不成立の場合)」

という感じです。

こんな感じで入力します。

IF関数を使う

IF関数を使って参照先が空白の場合は空白にする

セルに「=IF(B2="","",B2)」というように入力しています。

  • 参照先が空白:空白を表示
  • 参照先が空白以外:参照先を表示

という条件式になっています。

IF関数で「0」を非表示

では、結果を見てみます。

IF関数を使って「0」を非表示にした結果

セルの「0」を非表示にすることができました。

参照元に、「1」を入力してみます。

参照元に「1」を表示してみる

参照元が「""」以外の場合は、その参照元の値を表示することができます。

詳細設定を使う

次は、詳細設定を使って、「0」を非表示にする方法をやってみます。

詳細設定を使う方法は、数式や値に限らず、すべての「0」を非表示にします。

詳細設定で「0」を非表示の設定にする

では、手順です。

タブ「ファイル」を選択します。

タブ「ファイル」を選択します

次のような画面が表示されますので、「オプション」を選択します。

オプションを選択する

オプションを選択すると「Excelのオプション」画面が表示されます。

Excelオプション画面が表示されます

「詳細設定」を選択します。

詳細設定を選択する

「ゼロ値のセルにゼロを表示する」というチェック欄が、中盤ぐらいにあります。

ゼロ値のセルにゼロを表示するのチェック欄

このチェックを「外します」。

ゼロ値のセルにゼロを表示するのチェック欄からチェックを外す

外せました。

ちなみに、この「ゼロ値のセルにゼロを表示する」は、ブック単位もしくはシート単位で設定することができます。

ゼロ値のセルにゼロを表示するは、ブック単位もしくはシート単位で設定することができる

リストから、好きな設定を選べます。

詳細設定で「0」を非表示にした結果

では、結果を見てみます。

詳細設定から「0」を非表示にした結果

「0」を非表示にすることができました。

「0」以外の数値で、「1」を入力した場合は、ちゃんと表示されます。

1を入力した場合は、表示される

「1」が表示されました。

ただ、数式として参照ではなく、「0」を入力した場合も、非表示となってしまいます。

0を入力した場合も「0」は非表示となってしまう

「0」を入力しました。だけど、表示はされません。

詳細設定を使って、「0」を非表示にすると、文字通り「0」は表示されなくなります。

ちょっと意図したものと違ってきます。

数式で参照した結果が、「0」の場合は、非表示にしたいのです。

「&」を使う

次は、「&」を使って、「0」を非表示にする方法です。

方法は、簡単で、数式として参照する際に、最後の方に「& ""」を加えるだけです。

こんな感じです。

「&""」を加える

空白

セルへの入力は、「=B2&""」としています。

「&""」を付けた結果

では、結果をみてみます。

参照する際に、&

セルの「0」が非表示となります。

空白を参照した場合は、空白が表示されています。

「&""」をつけることで、文字列として認識されるためです。

「1」を入力してみます。

参照元に1を入力してみる

表示された値は、「1」となりました。

値が、左に寄っているので、文字列として認識されています。

TEXT関数で「#」を使う

最後は、「TEXT関数」の表示形式を「#」にして、「0」を非表示にする方法です。

TEXT関数は、次のように入力します。

「=TEXT(値, 表示形式)」

という感じです。

では、TEXT関数を入力してみます。

「TEXT関数」を入力

TEXT関数の表示形式を#にして空白セルを参照

セルには、「=TEXT(B2,"#")」と入力しています。

「TEXT関数」を使った結果

では、結果を見てみます。

TEXT関数を使って0を非表示にした結果

TEXT関数で、参照結果の「0」を非表示にできました。

TEXT関数を使うと、文字列として認識されます。

参照元に、「1」を入力してみます。

参照元に1を入力してみる

参照結果は、「1」となりました。

「0」以外は、ちゃんと表示されます。

値が左に寄っているので、文字列として認識されていることがわかります。

「0」を表示させない方法の選び方

数式で値を参照した場合に、「0」を表示させない方法として、5パターン紹介しました。

  • 表示形式のユーザー定義で「#」使う ← 数値の場合
  • IF関数を使う
  • 詳細設定を使う
  • 「&」を使う ← 文字列の場合
  • TEXT関数で「#」を使う

数字もしくは文字列で認識させたい場合で、考えてみます。

数字として認識させる場合

数字として認識させたい場合は、「表示形式のユーザー定義で#」を使う方法が、いいでしょう。

ただし、他のセルに表示形式を設定する場合は、「IF関数」を使う方が確実です。

文字列として認識されてもいい場合

文字列として認識されてもいい場合は、「最後に&""を付ける」方法が、簡単です。

TEXT関数でもできますけども、ちょっと面倒ですよね。

「&を使う」方法が簡単です。

おわりに

この記事では、数式で参照した「0」を表示させない方法について、ご紹介しました。

方法は、5パターンありました。

数値として認識させたい場合は、「表示形式のユーザー定義で#」を使う方法が、一番簡単です。

文字列として認識されてもいい場合は、「&を使う」方法が簡単になります。

使う場面に応じて、使い分けていきましょう。

参考になればと思います。最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。

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