－ちょっと使えるネタを紹介－
Excel VBAで時、分、秒の数値を時間に変換する方法についてご紹介します。時、分、秒を時間に変換するには、TimeSerialを使います。TimeSerialで日付型の時間に変換できれば、時間の比較や計算ができますので、便利です。
この記事では、時、分、秒を時間に変換する方法についてご紹介します。
時、分、秒を時間に変換するには、TimeSerialを使います。
TimeSerialで時間に変換すれば、時間の比較や計算ができます。
時間の比較や計算をしたい場合は、TimeSerialで日付型の時間に変換する方法が便利です。
では、解説していきます。
この記事で紹介すること
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目次
初めに、ポイントとなるVBAコードを記載しておきます。
VBAコードだけ確認したい場合に、ご活用ください。
Dim A '時、分、秒を時間に変換 A = TimeSerial(17, 1, 2) '17:01:02
では、解説していきます。
時、分、秒の数値を時間に変換する方法をご紹介します。
それぞれの数値から時間に変換するには、TimeSerialを使います。
TimeSerialを使えば、時日付型のデータに変換できますので、比較や計算ができます。
比較や計算をしたい場合は、TimeSerialを使って日付型のデータに変換しましょう。
時、分、秒を時間に変換するTimeSerialには次のように入力します。
『時間 = TimeSerial(時, 分, 秒)』
では、具体的なVBAコードを例に挙げて説明していきます。
時、分、秒を時間に変換してみます。
時、分、秒がそれぞれ『17』、『1』、『2』の数値を時間に変換してみます。
Sub TEST1()
Dim A
'時、分、秒を時間に変換
A = TimeSerial(17, 1, 2)
MsgBox A
End Sub
実行してみます。
結果は、『17:01:02』となりました。
変数の型も、日付型となっています。
つづいて、セルに入力された時、分、秒をTimeSerialを使って時間に変換してみます。
セルに入力された時、分、秒がそれぞれ『17』、『1』、『2』の数値を時間に変換するVBAコードです。
Sub TEST2()
Dim A
'セルの時、分、秒を時間に変換
A = TimeSerial(Cells(2, 1), Cells(2, 2), Cells(2, 3))
MsgBox A
End Sub
実行してみます。
結果は、『17:01:02』になりました。
時間に変換できています。
変数の型も、日付型となっています。
時間を日付型に変換するとVBAで比較や計算ができるようになります。
ちょっとやってみます。
日付型の時間を比較してみます。
時間『17:0:0』と『17:0:1』を比較してみます。
Sub TEST3()
Dim A, B
A = TimeSerial(17, 0, 0) '日付型の時間に変換
B = TimeSerial(17, 0, 1) '日付型の時間に変換
'時間を比較
If A < B Then
MsgBox B & " の方が大きいです"
Else
MsgBox A & " の方が大きいです"
End If
End Sub
実行してみます。
結果は、『17:0:1 の方が大きい』となりました。
正しく時間の比較ができています。
日付型の時間を計算してみます。
時間『17:0:0』と『18:2:3』の差分を計算するVBAコードです。
Sub TEST4()
Dim A, B, C, D
A = TimeSerial(17, 0, 0) '日付型の時間に変換
B = TimeSerial(18, 2, 3) '日付型の時間に変換
'時間の差分を計算
C = B - A
'日付型の時間に変換
D = CDate(C)
MsgBox D
End Sub
実行してみます。
結果は、『1:2:3』となりました。
正しく時間の差分を計算できています。
TimeSerialで日付型の時間に変換すると、時間の比較や計算ができます。
時間の比較や計算をしたい場合は、TimeSerialを使って日付型の時間に変換しましょう。
ちなみに文字列での時間の比較や計算はできません。
文字列で時間の比較と計算をしてみます。
文字列の時間『"17:0:0"』と『"17:00:01"』の比較をしてみます。
Sub TEST5()
Dim A, B
A = "17:0:0"
B = "17:00:01"
'時間を比較
If A < B Then '←文字列での比較はできない
MsgBox B & " の方が大きいです"
Else
MsgBox A & " の方が大きいです"
End If
End Sub
実行してみます。
結果は、『17:0:0 の方が大きい』となりました。
実際は、『17:00:01』の方が大きいので、間違いです。
時間を比較するときは、TimeSerialで日付型に変換して比較しましょう。
文字列の時間で2つの時間の差分を計算してみます。
時間『"17:0:0"』と『"17:0:1"』の差分を計算するVBAコードです。
Sub TEST6()
Dim A, B, C
A = "17:0:0"
B = "17:0:1"
'時間の差分を計算
C = B - A '←文字列での計算はできない（エラー）
End Sub
実行してみます。
結果は、エラーとなりました。
そもそも文字列の時間では、計算はできません。
時間の計算をしたい場合は、TimeSerialで日付型の時間に変換するとできます。
この記事では、時、分、秒を時間に変換する方法についてご紹介しました。
時、分、秒を時間に変換するには、TimeSerialでできます。
TimeSerialで時間に変換すれば、時間の比較や計算ができます。
時間の比較や計算をしたい場合は、TimeSerialで日付型の時間に変換しましょう。
参考になればと思います。最後までご覧くださいましてありがとうございました。
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