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Excelで、時間と「時、分、秒」との変換について、ご紹介します。時間のシリアル値は「1/24」、「1/24/60」、「1/24/60/60」のように管理されています。時間のシリアル値を理解すると、時間と「時、分、秒」との変換が、スムーズにできるようになります。時間の変換をマスターしていきましょう。

はじめに

この記事では、時間と「時、分、秒」の変換について、ご紹介します。

時間のシリアル値は、「1/24」や「1/24/60」、「1/24/60/60」のように管理されています。

時間のシリアル値を知っていると、時間の変換がスムーズにできるようになります。

「"1:0:0"」などの文字列の時間を使うと、直感的に時間を変換できるので、便利です。

では、時間と「時、分、秒」の変換について、解説していきます。

この記事で紹介すること

  • 時間と「時、分、秒」単位の数値との変換
  • 時間を「時、分、秒」に分けて変換
  • 「時、分、秒」を時間を変換

目次から見たい項目へ移動すると便利ですよ。

目次

Excelでの時間のシリアル値とは

Excelで、時間の変換をする際には、シリアル値を理解しておくと、時間の扱いがやりやすくなります。

時間は、それぞれ次のようにシリアル値で管理されています。

  • 1時間:1/24
  • 1分 :1/24/60
  • 1秒 :1/24/60/60

という感じです。

実際に、時間をシリアル値に変換して、確認してみます。

1時間は「1/24」で管理

1時間は、「1/24」で管理されています。

時間「1:00:00」を、セルに入力してみます。

「1:00:00」を入力

1:00:00をセルに入力

表示形式を、「数値」に変更してみます。

表示形式を「数値」に変更

表示形式を数値に変更

結果は、「0.041667」となりました。

これは、「1/24」の値と一致します。

=1/24

では、入力してみます。

「1/24」と一致

1/24を入力する

結果は、「0.041667」となりました。

つまり「1:00:00」は「1/24」で管理されているということですね。

1分は「1/24/60」で管理

1分は、「1/24/60」で管理されています。

時間「0:01:00」を、セルに入力してみます。

「0:01:00」を入力

0:01:00をセルに入力

表示形式を、「数値」に変更してみます。

表示形式を「数値」に変更

表示形式を数値に変更

結果は、「0.00069444」となりました。

これは、「1/24/60」の値と一致します。

=1/24/60

では、入力してみます。

「1/24/60」と一致

1/24/60を入力する

結果は、「0.00069444」となりました。

つまり「0:01:00」は「1/24/60」で管理されているということですね。

1秒は「1/24/60/60」で管理

時間「0:00:01」を、セルに入力してみます。

「0:00:01」を入力

0:00:01をセルに入力

表示形式を、「数値」に変更してみます。

表示形式を「数値」に変更

表示形式を数値に変更

結果は、「0.0000115741」となりました。

これは、「1/24/60/60」の値と一致します。

=1/24/60/60

では、入力してみます。

「1/24/60/60」と一致

1/24/60/60を入力する

結果は、「0.0000115741」となりました。

つまり「0:00:01」は「1/24/60/60」で管理されているということです。

時間のシリアル値を理解すると、スムーズに時間の変換ができるようになります。

Excelで計算式を使って時間と「時、分、秒」の変換

計算式を使って、次の変換をやってみます。

  • 時間を「時、分、秒」に変換
  • 「時、分、秒」を時間に変換

では、解説していきます。

時間を「時、分、秒」に変換

時間を、それぞれ「時」、「分」、「秒」の単位に、変換してみます。

  • 「時」単位に変換:時間×24
  • 「分」単位に変換:時間×24×60
  • 「秒」単位に変換:時間×24×60×60

という感じで、変換できます。

「時」単位に変換

時間を「時」単位に、変換してみます。

=A1*24

セルに入力してみます。

時間を「時」単位に変換

結果は、「1」時間となりました。

「分」単位に変換

次は、時間を「分」単位に、変換してみます。

=A1*24*60

セルに入力してみます。

時間を「分」単位に変換

結果は、「1」分となりました。

「秒」単位に変換

次は、時間を「秒」単位に、変換してみます。

=A1*24*60*60

セルに入力してみます。

時間を「秒」単位に変換

結果は、「1」秒となりました。

「時、分、秒」を時間に変換

次は、先ほどとは逆で、「時、分、秒」を時間に変換してみます。

次のように計算をすると、時間に変換することができます。

  • 「時」単位の数値÷24
  • 「分」単位の数値÷24÷60
  • 「秒」単位の数値÷24÷60÷60

という感じです。

では、やってみます。

「時」単位を時間に変換

「時」単位の数値を時間に変換します。

=A1/24

では、セルに入力してみます。

「時」単位の数値を時間に変換

結果は、「1:00:00」となりました。

「分」単位を時間に変換

「分」単位の数値を時間に変換します。

=A1/24/60

では、セルに入力してみます。

「分」単位の数値を時間に変換

結果は、「0:01:00」となりました。

「秒」単位を時間に変換

「秒」単位の数値を時間に変換します。

=A1/24/60/60

では、セルに入力してみます。

「秒」単位の数値を時間に変換

結果は、「0:00:01」となりました。

という感じで、「時、分、秒」の単位の数値を、時間に変換できます。

Excelで「文字列の時間」を使って時間と「時、分、秒」の変換

時間と「時、分、秒」単位の数値への変換は、「文字列の時間」を使って変換すると、もっと簡単にできます。

では、やってみます。

時間から「時、分、秒」に変換

「文字列の時間」を使って、時間から「時、分、秒」単位の数値に、変換してみます。

  • 「時」単位に変換:時間÷"1:0:0"
  • 「分」単位に変換:時間÷"0:1:0"
  • 「秒」単位に変換:時間÷"0:0:1"

という感じで、変換できます。

「文字列の時間」を使った方が、直感的でわかりやすいです。

「時」単位に変換

「文字列の時間」を使って、時間を「時」単位に、変換してみます。

=A1/"1:0:0"

セルに入力してみます。

時間を「時」単位に変換

結果は、「1」時間となりました。

「分」単位に変換

次も、「文字列の時間」を使って、時間を「分」単位に、変換してみます。

=A1/"0:1:0"

セルに入力してみます。

時間を「分」単位に変換

結果は、「1」分となりました。

「秒」単位に変換

「秒」単位への変換も同じで、「文字列の時間」を使って、次のように変換します。

=A1/"0:0:1"

セルに入力してみます。

時間を「秒」単位に変換

結果は、「1」秒となりました。

こんな感じで、「文字列の時間」で割ることで「時、分、秒」単位に、変換することができます。

「時、分、秒」から時間に変換

「文字列の時間」を使えば、次のように、「時、分、秒」単位の数値を、時間に変換することができます。

  • 「時」単位の数値×"1:0:0"
  • 「分」単位の数値×"0:1:0"
  • 「秒」単位の数値×"0:0:1"

という感じです。

「時」単位を時間に変換

「時」単位の数値を時間に変換します。

=A1*"1:0:0"

では、セルに入力してみます。

「時」単位の数値を時間に変換

結果は、「1:00:00」となりました。

「分」単位を時間に変換

「分」単位の数値を時間に変換します。

=A1*"0:1:0"

では、セルに入力してみます。

「分」単位の数値を時間に変換

結果は、「0:01:00」となりました。

「秒」単位を時間に変換

「秒」単位の数値を時間に変換します。

=A1*"0:0:1"

では、セルに入力してみます。

「秒」単位の数値を時間に変換

結果は、「0:00:01」となりました。

「文字列の時間」を使うと、時間の変換が直感的にできて、便利です。

Excelで時間を「時、分、秒」に分けて変換

次は、時間を「時、分、秒」に分けて変換をしてみます。

次のように時間を分けて、変換します。

  • 時、分、秒
  • 分、秒
  • 時、分
  • 時、秒

では、やっていきます。

時、分、秒に分けて変換

時間を、時、分、秒に分けて、変換するには、次のようにします。

=HOUR(A1)
=MINUTE(A1)
=SECOND(A1)

では、セルに入力してみます。

「時、分、秒」に分けて変換

時間を、時、分、秒に分けて変換

結果は、「17」時間、「1」分、「2」秒となりました。

24時間以上を表示する場合は、次のようにします。

=VALUE(TEXT(A1,"[h]"))
=MINUTE(A1)
=SECOND(A1)

セルに入力してみます。

24時間以上を「時、分、秒」に分けて変換

24時間以上の時間を、時、分、秒に分けて変換

結果は、「30」時間、「1」分、「2」秒となりました。

「TEXT関数」と「VALUE関数」を使うと、24時間以上の時間も、変換できます。

分、秒に分けて変換

次は、時間を、「分」と「秒」に分けて、変換してみます。

=VALUE(TEXT(A1,"[m]"))
=SECOND(A1)

では、セルに入力してみます。

「分」と「秒」に分けて変換

時間を、分と秒に分けて変換

結果は、「62」分と「3」秒に、変換できました。

時、分に分けて変換

次は、時間を、「時」と「分」に分けて、変換してみます。

=VALUE(TEXT(A1,"[h]"))
=MINUTE(A1)+SECOND(A1)/60

では、セルに入力してみます。

「時」と「分」に分けて変換

時間を、時と分に分けて変換

結果は、「30」時間と「1.5」分に、変換できました。

時、秒に分けて変換

次は、時間を、「時」と「秒」に分けて、変換してみます。

=VALUE(TEXT(A1,"[h]"))
=MINUTE(A1)*60+SECOND(A1)

では、セルに入力してみます。

「時」と「秒」に分けて変換

時間を、時と秒に分けて変換

結果は、「30」時間と「90」秒に、変換できました。

これだけ覚えておけば、完璧です。

どんな「時、分、秒」のパターンでも、変換できます。

Excelで「時、分、秒」を時間に変換

最後に、先ほどと逆で、「時、分、秒」を時間に変換してみます。

24時間未満の場合と、24時間以上の場合でやってみます。

時、分、秒を時間に変換

「時、分、秒」を時間に変換するには、「TIME関数」を使うと簡単です。

=TIME(A1,A2,A3)

という感じです。

では、セルに数式を入力してみます。

時、分、秒を時間に変換

TIME関数を使って時、分、秒を時間に変換

結果は、「17:01:02」に変換できました。

時、分、秒を時間に変換(24時間以上)

24時間を超える場合で、「時、分、秒」を時間に変換するには、「文字列の時間を掛ける」方法を使うと簡単です。

=A1*"1:0:0"+A2*"0:1:0"+A3*"0:0:1"

という感じです。

では、セルに数式を入力してみます。

24時間以上で時、分、秒を時間に変換

シリアル値を掛けて時、分、秒を時間に変換

結果は、「30:01:02」に変換できました。

おつかれさまです。

ご紹介した時間の変換を知っておけば、どのパターンでも時間の変換ができます。

おわりに

この記事では、時間と「時、分、秒」の変換について、ご紹介しました。

時間のシリアル値は、「1/24」や「1/24/60」、「1/24/60/60」のように管理されています。

時間のシリアル値を知っていると、時間の変換がスムーズにできるようになります。

「"1:0:0"」などの文字列の時間を使うと、直感的に時間を変換できるので、便利です。

参考になればと思います。最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。

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