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Excelで、時、分、秒を抽出するには、「HOUR、MINUTE、SECOND」の関数を使います。24時間以上の「時」のみの抽出や、日付+時間から「時間のみ」を抽出したい場合には、「TEXT+VALUE」の組み合わせが使えます。時間の抽出についてマスターしていきましょう。

はじめに

この記事では、時間から時、分、秒を抽出する方法について、ご紹介します。

時、分、秒を抽出するには、HOUR、MINUTE、SECONDの関数を使います。

24時間以上を抽出するには、HOURではなく、「TEXT関数」と「VALUE関数」を使って、抽出です。

日付+時間が入力された値から、時間のみを抽出する場合も「TEXT関数」と「VALUE関数」が使えます。

では、時間から時、分、秒を抽出する方法について、解説していきます。

この記事で紹介すること

  • 時間から時、分、秒を抽出する方法
  • 24時間以上の「時」を抽出する方法
  • 日付+時間から時間のみを抽出する方法

目次から見たい項目へ移動すると便利ですよ。

目次

Excelで時、分、秒の時間を抽出する

Excelで、時、分、秒の時間を抽出するには、「HOUR、MINUTE、SECOND」の関数を使います。

  • 時:HOUR関数
  • 分:MINUTE関数
  • 秒:SECOND関数

といった感じです。

では、それぞの関数で時、分、秒を抽出してみます。

「時」を抽出(HOUR関数)

時間から「時」を抽出してみます。

セルには、次のように入力します。

=HOUR(A1)

では、セルに入力してみます。

「時」を抽出

HOUR関数で「時間」だけを抽出した結果

結果は、「5」時となりました。

「時」だけ抽出できています。

「分」を抽出(MINUTE関数)

時間から「分」を抽出してみます。

セルには、次のように入力します。

=MINUTE(A1)

では、セルに入力してみます。

「分」を抽出

HOUR関数で「分」だけを抽出した結果

結果は、「6」分となりました。

「分」だけ抽出できています。

「秒」を抽出(SECOND関数)

時間から「秒」を抽出してみます。

セルには、次のように入力します。

=SECOND(A1)

では、セルに入力してみます。

「秒」を抽出

HOUR関数で「秒」だけを抽出した結果

結果は、「7」秒となりました。

「秒」だけ抽出できています。

こんな感じで、時、分、秒の抽出は、HOUR、MINUTE、SECOND関数を使います。

ただ、24時間以上の場合で、HOURを使って時間を抽出する際は、注意が必要です。

解説していきます。

Excelで24時間以上の場合で「時」を抽出

「HOUR関数」を使って「時」を抽出すると、24時間以上の値は、切り捨てられますので、注意です。

ちょっとやってみます。

「HOUR関数」は24時間以上を切り捨て

「30:00:00」から「HOUR関数」を使って「時」を抽出してみます。

=HOUR(A1)

では、セルに入力してみます。

24時間以上は切り捨て

24時間以上の時間からHOUR関数を使って「時」を抽出した結果

結果は、「6」時となりました。

こんな感じで、24時間以上は、切り捨てられます。

24時間以上を抽出したい場合は、「TEXT関数」と「VALUE関数」を使いましょう。

解説していきます。

「TEXT関数とVALUE関数」で24時間以上を抽出

TEXT関数とVALUE関数を使って、24時間以上を抽出してみます。

セルに入力する数式は、こんな感じです。

=TEXT(A1,"[h]")
=VALUE(A3)

では、セルに入力してみます。

24時間以上の「時」を抽出

TEXT関数とVALUE関数を使って24時間以上を抽出した結果

結果は、「30」時となりました。

24時間以上も抽出できました。

TEXT関数とVALUE関数をまとめると、こんな感じになります。

=VALUE(TEXT(A1,"[h]"))

セルに数式を入力してみます。

TEXT関数とVALUE関数をまとめる

TEXT関数とVALUE関数をまとめて24時間以上を抽出

結果は、先ほどと同じで「30」時となりました。

別々に入力すると、場所をとっちゃうので、TEXT関数とVALUE関数をまとめて入力しましょう。

Excelで日付+時間から時間のみを抽出

次は、日付+時間から「時間のみ」を抽出する方法です。

結果から言うと、こちらも「TEXT関数」と「VALUE関数」を使って、抽出すると簡単で、誤差もないです。

他にも、「表示形式を変更」や「INT関数」を使う方法があります。

ただ、誤差がでたり、時間のみの抽出はできません。

  • 表示形式を変更 ←日付は入力されたまま
  • INT関数を使う ←誤差が出る
  • TEXT関数とVALUE関数を使う ←これがベスト

という感じです。

では、解説していきます。

表示形式を変更では日付は入力されたまま

表示形式を変更して、時間のみにしてみます。

表示形式の変更だけでは、時間のみの抽出はできません。

日付+時間を入力しました。

日付+時間を入力

日付+時間を入力

表示形式を「時刻」に変更してみます。

表示形式を「時刻」にする

表示形式を「時刻」に変更

これで、時間のみの表示になります。

時間のみの表示

時間のみ表示される

時間のみになりました。

セルに「11:05:07」を入力して、比較してみます。

=A1=A3

セルに入力してみます。

一致しない

時間を比較してみる

結果は、「FALSE」となりました。

表示形式の変更だけでは、時間のみを抽出することは、できません。

表示形式を「標準」に変更すると、わかります。

日付は入力されたまま

表示形式を標準に変更

数値が、「44317.46189」と「0.461886574」と全然違う値ですよね。

「INT関数」だと誤差が出る

次は、「INT関数」を使って、時間のみを抽出してみます。

INT関数は、数値の整数部分のみを抽出する関数です。

これを使って、次のように時間のみを抽出してみます。

=A1-INT(A1)

セルに数式を入力してみます。

「INT関数」で時間のみを抽出

INT関数を使って時間のみを抽出した結果

結果は、「11:05:07」となりました。

今度は、うまく時間だけを抽出できてそうです。

セルに「11:05:07」を入力して、時間を比較してみます。

=A3=A5

セルに入力してみます。

一致しない

時間を比較する

結果は、「FALSE」となりました。

表示形式を「数値」にして、小数点を細かく表示すると、原因がわかります。

誤差が出る

表示形式を数値にして、小数点を細かく表示した結果

結果は、「0.461886574077653」と「0.461886574074074」となりました。

かなり微妙にですけど、値が違います。

INT関数を使って、時間の計算をしたときに、誤差が出てしまうんですね。

誤差をなくすためには、TEXT関数とVALUE関数を使います。

「TEXT関数」と「VALUE関数」がベスト

TXT関数とVALUE関数を使って、時間のみを抽出してみます。

誤差が出ない方法なので、確実に時間のみを抽出できます。

入力する数式は、次のようになります。

=TEXT(A1,"h:mm:ss")
=VALUE(A3)

一旦、時間の文字列に変換して、そのあと数値に変換という感じです。

では、セルに入力してみます。

「TEXTとVALUE」で時間のみを抽出

TEXT関数とVALUE関数で時間のみを抽出した結果

結果は、「11:05:07」となりました。

TEXT関数とVALUE関数をまとめると、こんな感じになります。

=VALUE(TEXT(A1,"h:mm:ss"))

セルに入力してみます。

「TEXTとVALUE」をまとめる

TEXT関数とVALUE関数をまとめて入力して時間のみを抽出した結果

結果は、「11:05:07」となりました。

では、セルに「11:05:07」を入力して、時間を比較してみます。

=A3=A5

では、セルに入力してみます。

一致する

時間を比較した結果

結果は、「TRUE」となりました。

こんな感じで、TEXT関数とVALUE関数を使うと、誤差をなくして時間のみを抽出することができます。

おわりに

この記事では、時間から時、分、秒を抽出する方法について、ご紹介しました。

時、分、秒を抽出するには、HOUR、MINUTE、SECONDの関数を使います。

24時間以上を抽出するには、HOURではなく、「TEXT関数」と「VALUE関数」を使いましょう。

日付+時間が入力された値から、時間のみを抽出する場合も「TEXT関数」と「VALUE関数」が使えます。

時間の抽出に慣れていきましょう。

参考になればと思います。最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。

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